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大阪公立大学当世学生気質

大阪公立大学当世学生気質

大阪公立大学 副学長 / 校友会 理事 橋本文彦

大阪公立大学 副学長/校友会 理事 橋本文彦

まずは自己紹介から。私は、1995年に大阪市立大学経済学部に着任しました。その後助教授教授となりましたが、2018年に市大法人理事に就任する際にいったん大学を退職、(大学統合に先立っての)法人統合の際に理事を退職して、再び市大に就職、と同じ大学(法人)を2回退職して3回就職しました。さらに大阪公立大学設置時には退職・就職こそありませんでしたが、またもや所属組織が変わりました。

 

最近の学生気質については、マスメディアやWEBでいろいろと語られていますが、ここでは、電車の中や食堂での学生同士の会話が漏れ聞こえてきたもの、あるいは授業アンケートを通して、それにゼミ生との会話など、私が直接見聞きした本学学生たちの言葉をノンフィクションでお伝えします。

A:「必修科目の単位を落としてやばい」

B:「『異議申し立て』っていうのがあるから、言ってみたら?」

A:「先生にも試験にも何の異議もない。俺が勉強せーへんで落としたので、困ってるけど、異議はないねん。悪いのは俺やねん。」

 

C:「昨日電車でバコテン(「場の古典論」という物理学の書籍の略称))を読んでたら、全然知らん人に「バコテンですね」って話しかけられて、しばらく物理の話をできた。物理学を本気で勉強していた人と話せて楽しかったわ」

 

D:「昨日電車で外国人に英語で話しかけられて、英語で答えてん。英語で会話できるって、恰好ええよなぁ、って自分で思ったわ」

 

E:(受講した科目についての後輩へのメッセージで)「課題は多くて、準備がとても大変ですが、将来きっと役に立つ科目なので、頑張ってください」

 

F:(ゼミ生の卒論で用いる統計の説明をしていて)「先生、教え方は下手ですね」

私:「ごめんなさい」